夏への扉と古いSFの楽しみ方

夏への扉

「夏への扉」ロバート・A・ハインライン

世のすべての猫好きに捧げられた本

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久しく小説を読んでいなかったので古いSF小説を読んでみました。

これが面白かったので、おすすめを。

SFのジャンルで言えば「夏への扉」は時間旅行(タイムスリップ)を扱ったものになります。

【最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明まで騙し取られたぼくの心は、12月の空模様に凍りついていたのだ。そんな時<冷凍睡眠保険>のネオンサインにひきよせられて・・・】

文庫本の紹介文にはこのように書かれています。

 

おそらく、時間旅行を題材にした作品でもかなり初期のもの(1956年発表)で、多くの作品が影響を受けていることを感じ取れる作品です。ただ、そういった時間旅行ものを多く観て、読んでいると若干御都合主義的に見えると思いますが、元ネタになったと思うとまた違った見方ができるのではないでしょうか?

 

未来の描写については、2015年を生きる私たちとしては2000年はもはや10年以上も過去のものになっています。ハインライン(1907〜1985)の想像した2000年と現代を比較するのもなかなか面白かったです。

「夏への扉」で出てきた文化女中器(ハイヤード・ガール)は未だに実現していませんが、一部分ですがルンバがその役割を担っているのかと思います。

また、1950年代のSFなのでパソコン関係が全く出てこないことも自分にとっては面白いなと思いました。

 

古いSFはそのまま読むとありきたりだったりしてつまらない部分もありますが、元ネタ探しや過去のSF作家が想像した未来と現代の違いなどに着目しながら読むと大変面白いです。

名作と言われるSF小説は文学的な題材もしっかりと扱っている場合も多いのでその点に着目しても面白いと思います。

 

読了後ネットで調べてみると、「夏への扉」は日本国内では人気が高いが、海外ではそうでもない様子。

確かに中年のおっさんと子どものロマンスという側面もあるので日本では受けが良く、海外ではそうもないのはわからなくもないですが・・・

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