リプレイ オール・ユー・ニード・イズ・キルの元ネタ

ケン・グリムウッドの「リプレイ」

前回読んだハインラインの「夏への扉」に続いて時間旅行ものを続けて読みました。

「夏への扉」は時間旅行でしたが、「リプレイ」は時間ループというのが正しいと思います。

主人公が43歳で死亡すると、18歳で目を覚ます。その後、主人公は43歳と18歳の間を何度も繰り返すことになります。

リプレイ

というと、「涼宮ハルヒの憂鬱」や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を思い出される方がいると思われますがそれらの元ネタになります。

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」が主人公が死亡したらやり直しなのはリプレイの影響が大きいのではと思います。

 

リプレイはSFに属す小説の一つになりますが、主人公は1987年に死亡して1963年にさかのぼって人生をやり直すのでSFに多い未来の道具などは一切出ずに1963年から1988年までのアメリカを描いています。

例えば、1987年は日本車がアメリカで大流行した時代であり、はじめにリプレイ(死亡して18歳になる)主人公は1963年に戻ってアメリカ車の多さやトイレが白人と有色人種で分かれていることに戸惑う描写があります。それ以外にも、ケネディ暗殺はもちろん当時流行った映画や音楽についても触れており1960年代から1980年代がアメリカでどのような時代の流れがあったのかまたケネディ暗殺などの事件や作品に対して民衆はどのような反応を示していたのかなどがわかります。

もちろん、これ一冊で当時のアメリカはそうだと決めてはいけませんが、歴史について書かれた本ではなかなか書かれない一般市民の反応や多く記載されており面白かったです。

 

「リプレイ」は近代のアメリカ史にちょっと興味があったり詳しい方は読んでみることをお勧めします!

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